
サクセスストーリーを語るとき、時系列法(じけいれつほう)がよく使われます。
また時系列法は、トークで人を魅了したい時や洗脳をかける場面でも効果的です。

人はストーリーで語られると、あたかも自分が体験してるかのような臨場感を感じるため記憶に残りやすくなるのです。

この記事では、時系列法の書き方の例をご紹介します。
この記事を読み終えると、魅力的で伝わりやすい文章を書くことできます。

この記事のもくじ
時系列法とは|洗脳できる!?時系列の書き方/例文/メリットのまとめ

時系列法の前に、時系列とは何か?をはっきりさせます。
時系列とは、値・出来事を時の時間軸に並べて整理したもののこと。
「この物語は時系列的でとてもわかりやすい」など、“時系列的”といった使われ方もします。
時系列法とは、「過去 → 現在 → 未来」の順にメッセージを伝える文章構成です。
ちなみにコピーライティングで最も成功したヘッドライン↓も、この構成です。
ジョン・ケープルズのピアノコピー

「 私がピアノの前に座るとみんなは笑った。しかし、私がピアノを弾き始めると! 」
このヘッドラインをパクって作られたフランス語教材もバカ売れした事によって、コメディアンのジョークに使われるほど有名になりました。
ピアノを弾き始めるとどうなるの?というワクワク感が、続き(未来)を読ませるきっかけとなる好例です。
時系列法を使うメリット

時系列法で書くメリット以下2つです。
- 書き手のメリット…文章の整理がしやすい
- 読み手のメリット…シンプルな構成で理解しやすい
「過去 → 現在 → 未来」の順番に伝えるだけなのでシンプルです。
物語は時系列法で作られている
太古の昔から、人々はストーリーを語り継ぐことで歴史や知恵を継承してきました。
ストーリー形式は古くから馴染み深く伝わりやすい文章の構成なのかもしれません!
人の心を掴み、行動を促すための細かな心理テクニックについては下の記事をご覧ください。
時系列法を使った書き方

時系列法を使った文章例を6つ以下に示します。
- まずは → 次に → 最後に
- 過去 → 現在
- 結論 → 過去 → 現在 → 未来
- 時系列法をセールスレターで使う
- 時系列法をプロフィールで使う
- 時系列法を洗脳で使う
例) まずは → 次に → 最後に
毎朝の習慣を紹介します。
朝、目覚めると
まずは【運動】をします。
スクワットを30回。腕立てを30回。
欠かさずおこないます。
次にシャワーを浴びます。
朝のシャワーには、
私なりのこだわりがありまして..
それは【1分間の頭皮マッサージ】です。
これはもう5年続けていますが、
これで排水溝に髪の毛がたまることがなくなりました。
シャワー後、
次はドライヤーで髪を乾かしながら
Macでニュースをチェックします。
最後に入念な歯みがきです。
鏡に向かって5分間の歯みがきを終えたら
服を着て出勤準備完了です。
例) 過去 → 現在
時系列で書くことで現状をよく見せることができます。また、その逆に「このままじゃヤバイ!」と感じさせることもできます。
- 昔のバナナは一房5000円しました。でも、今では100円です。
- 100万円払って学んだ知識を、ギュギュッとまとめて無料で提供します。
- 若い頃は基礎代謝が高いので太りにくいです。しかし、成人をすぎると代謝が落ちるので太りやすいし、食事制限だけでは痩せることは不可能です。
- 昔は「若いな」とミスをしても可愛がられます。しかし、歳をとってミスをすると「使えないオジさん」扱いをされます。
今の状態を変えずに印象を変えることができるので、結構使えますよ。
例) 結論 → 過去 → 現在 → 未来
(結論)
未来の車は運転不要になります。これを過去の歴史をもとに解説します。
(過去)
その昔、人の交通手段は馬車でした。
車が初めて登場した当時、
「車は人を殺す危険な乗り物だ!」「こんなものは流行らないだろう」と多くの非難を受けました。
しかし、近年では車がすっかり主流になりました。
逆に馬車を公道で見かけたら「危ない」と感じるはずです。このことから、世間の常識は時の経過とともに変化していくのです。
(現在)
現在も車は進化し続けています。
テスラ社を始め、多くのメーカーが自動運転車の開発に乗り出しています。当然、事故も起き「公道を走らせるな!」と非難を受けています。(たしかに自分の周りに走っていたらちょっと怖いですね)
(未来)
テクノロジーはいつの時代も世論の遥か上をゆくスピードで急成長し続けています。
自動運転車も実用化は2020年代前半を目指しているとのこと。
車は近い未来、運転不要になるのです。
例) 時系列法をセールスレターで使う
セールスレターの多くも時系列法で書かれたパートがあります。
例えばこんな感じです。
- 私は過去、あなたと同じ様に悩んでいた
- ある時をきっかけに問題が解決した
- それを他の人に教えたらみんなうまくいった
- これをあなたに教えたい
といった流れです。
例文で示してみますね。
(結論/ヘッドコピー)
○○を飲むだけで1ヶ月で-12.24Kg!?
1ヶ月で-12.24Kg無理せず痩せた楽チンダイエット法を無料でプレゼント!
痩せられない!と悩んでいませんか?
(過去)
お恥ずかしながら白状させていただきます。
1年前の私は123Kgのメタボデブでした。。(略)
(現在)
今では54Kg。モテモテ女子に大変身してイケメン彼氏ができました。
これを教えていろんな人がダイエットに成功しました...(略)
(未来)
この方法をあなたに無料で教えようと思う。(略)
といった具合です。
例) 時系列法をプロフィールで使う
ブログのプロフィールページで、時系列法が使われていることが多いですね。
プロフィールは集客に向いています。共感してくれた人にメルマガやLINEの購読を促しましょう。
ぼくも一応プロフィールを時系列法で書いていますのでご覧ください。
→ コピーライターKeiのプロフィールへ移動
(現在、CTAは設置してません)

例) 時系列法を洗脳で使う
時系列法は、洗脳や人を惹きつける場面でとても有効です。
「私は使い切れないほどの資産を築きました。ですが、昔は違いました。今のあなたと同じ様にツラい日々を過ごしてました。ですが、人生の転機が訪れたのです!今では自由な暮らしをおくれる様になりました。」といった具合に使います。
これは類似性の法則といって、自分に似ている人に行為を持ちやすいという性質を利用しています。
詳しい内容はこちらの記事を見てください。
まとめ:時系列法とは|洗脳できる!?時系列の書き方/例文/メリットのまとめ

【時系列法で書くメリット2つ】
・書き手のメリット…文章の整理がしやすい
・読み手のメリット…シンプルな構成で理解しやすい
時系列法は、LPなどの集客ページで多用されています。
以上、時系列法について書きました。
時系列法で書くと、内容を自分に置き換えた物語として鮮明に想像します。苦しい体験や失敗談が多い人には共感しますし親近感が生まれますよね。

ぜひ時系列法であなたの過去・今・未来を語ってみてください〜!
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