独学でセールスライティングを学んでいると、どうしても表現が偏りがちじゃないですか?
感覚で書かれた文章は、たとえ良質な記事でも多く人の心に届きません。
なぜなら、人はそれぞれ異なる感性を持っており、“理解しやすい言葉”が違うからです。
この記事では、プロのコピーライター しか知らない読み手の脳に映像が飛び込んで焼きつくライティング技法をご紹介します。
この記事を読み終えると、読み手が理解しやすい「好む言葉」を使ってコピーを書くことができます。
- 多くの人に届く文章を意識的に作ることができる
- 読み手に疑似体験をさせる方法がわかる
- 行動心理学NLPの代表システム(VAKモデル)が理解できる
- 情景描写のテクニックがわかる
この記事のもくじ
プロのコピーライターしか知らない脳に映像が焼きつくライティング技法
プロのコピーライターしか知らない、脳に映像が焼きつくライティング技法とは、影響力のある単語を意図的に使うことです。
そもそも、影響とは何なのでしょうか?
他のものに、力を及ぼして変化や反応をさせること。
また、英語のinfluenceには“じわっと効く”というニュアンスが含まれています。ここでいう影響力とは、読み手にインパクトを与えることではなく、さりげないのに心に刻まれていくようなニュアンスです。
影響力のある文章を書くコツは、五感に訴えるキーワードを散りばめることです。
五感とは…聴覚・視覚・体感覚・臭覚・味覚の5つのことを指します。
まずは例を挙げます。
・セクシーな女の子を見てHしたくなる(視覚)
・親と手をつないで安心感を得る(体感覚)
・カレーのにおいでご飯が食べたくなる(臭覚)
・レモンを食べて唾液が出る(味覚)
人はこの五感で世界を感じ、情報を得ています。五感を刺激してあげると人の感情が動くと言われています。
また、五感を刺激されると脳内でそれを体験しているかの様にイメージします。
セールスライティングで五感を表現すべき理由
セールスライティングで五感を表現するべき理由は、「その人の過去の記憶」で五感が形成されているからです。
例えば、レモンを見て唾液がドバッと出るのは「レモンはすっぱい」と無意識で五感で記憶しているためです。
五感を刺激すると、「その人の過去の記憶」を意図的に引き出す事が可能になります。
つまり、言葉によって擬似体験をさせたり、引き起こしたい感情を狙って呼び起こす事ができると言うわけです。
どの五感が強いかは人によって異なります
その中で、大きく“3つの感覚タイプ”に人は分類できるといわれています。
これをNLP(神経言語プログラミング)では「代表システム」と呼びます。
セールスライティングで意識すべき3つの感覚タイプとは
セールスライティングでも同様、大まかに下の3つの感覚タイプ(代表システム)に分けて考えます。
その②:視覚タイプ
その③:体感覚タイプ
代表システム(VALモデル)とは、「実践的なコミュニケーションスキル」と呼ばれる心理学NLPの用語です。
五感(視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚)を、視覚・聴覚・体感覚の3つに分類したものです。どの代表システムをメインで使っているかは、人によって異なり観察することで見分けることが可能です。
代表システムが特定できたら、その人にとって響きやすい表現方法を意識することで円滑なコミュニケーションが可能になります。
それぞれの代表システムを簡単に解説します。
その①:聴覚タイプ
聴覚タイプの人は、論理的に理解することを好む。
「聞こえる」「考える」「理解する」などの言葉をよく使う傾向があるようです。
その②:視覚タイプ
視覚タイプの人は、頭の中に描いたイメージを元に思考する傾向がある。
「見る」「イメージ」「視点」などの言葉をよく使う傾向があるようです。
その③:体感覚タイプ
視覚タイプの人は、体の感じを重視する傾向にある。
「感じる」「掴む」「〜し始める」などの言葉をよく使う傾向があるようです。
あなたも必ず、何かの感覚に偏っている
どの感覚タイプが強いかによって、好んで使う言葉や理解しやすい言葉が異なります。
何の意識もせず文章を書くと、自分が属するタイプに言葉が偏ってしまいます。
こうなると、他のタイプの人には読みづらく理解しづらい文章となっている可能性も否定できません。
ではどうすればいいの?
答えはすべての言葉を満遍なく使う事です。
でも、最初から代表システムを意識すると文章を書き上げるのに時間がかかりますよね。なので、最初はガーッと書き上げてあとで修正する方法がいいと思います。
②3つの「代表システム」の言葉に置き換えられる場所を探す
前述しましたが、代表システム別の言葉の一覧を以下にまとめます。
聞こえる、考える、理解する、注目、明白な、見通しがいい、視点、焦点、チラッと見える、明るい、暗い、はっきりしている
視覚タイプの人が主に使う言葉
見る、イメージ、視点、言う、聞く、聞こえる、考える、思う、秘密を漏らす、伝える、耳触りがいい
体感覚タイプの人が主に使う言葉
感じる、つかむ、〜し始める、触れる、生ぬるい、重い感じ、おいしい話、気になる、我慢できない、手応えを感じる
など
次に、情景描写をする際は、五感を意識すると効果的です。
セールスライティングでは五感を意識すると情景描写がリアルになる
以上のことから、セールスライティングでも五感を意識して、情景描写をリアルに描くことが良いです。
以下に例をあげます。
お金の悩みと無縁の生活が始まって、何日が経ったのだろうか..
しんしん(聴覚)と降る雪を眺めながら(視覚)
熱燗をぐぅーっ(体感覚)と呑んだ。あー。旨い(味覚)
妻が少し、私に寄りかかって(体感覚)静かに(聴覚)目を閉じた(視覚)
時がゆっくりと流れ、静かな闇夜に柔らかく立ち昇る湯のけむり(視覚)と硫黄の香り(嗅覚)に二人は包まれている(体感覚)
こうしている間も、私の口座にはチャリンチャリン(聴覚)と..お金が振り込まれ続けているのである。
「私はついに成功を掴んだのだ(体感)」
忙しい日々はもう遠い過去のもの..雪空を眺めながら(視覚)至福の時を過ごした
まとめ:プロのコピーライターしか知らない脳に映像が焼きつくライティング技法
【五感を刺激するメリット】
1.言葉によって擬似体験をしてもらえる
2.引き起こしたい感情をねらってよび起こすことができる
・どの五感が強いかは人によって異なり、これをNLP(神経言語プログラミング)では「代表システム」と呼ぶ
【3つの代表システム】
以下の代表システムを刺激する言葉を使う
・聴覚タイプ
・視覚タイプ
・体感覚タイプ
→ どの感覚タイプの傾向が強いかによって、好んで使う言葉や理解しやすい言葉が異なる。
・コピーライティングでは、各代表システムの言葉をまんべんなく使うことが良い
・一度最後まで書き終えたあと、代表システムを満遍なく散りばめていく
・五感、特に擬音を意識すると情景描写がリアルになる
今回は五感と代表システムを元にプロのコピーライターしか知らない脳に映像が焼きつくライティング技法をご紹介しました。
ぼくはいつもスピード重視で書き上げて、後で後悔する傾向があるので、今後の課題がコレですね!
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